1970年代後半、日本におけるオーディオ最隆盛期、参入に出遅れた総合電機メーカー群から、起死回生を測って企業体力を背景としたぜいを尽くしたコンポーネントがリリースされたことがありました。本品は東芝からオーレックスブランドのフラッグシップとしてリリースされたSR-M99、SY-99と並んで売れば売るほど赤字の出ると並び称されたスピーカーシステムです。
550Rの曲率を備え垂直面から1.5度後方に傾斜したラウンドバッフルを誇るキャビネット、アルミダイキャストの重量フレーム、鍛造アルニコを配したウーファー、またツィーターどころかスコーカーにまで、希土類のサマリウムコバルトを磁気回路に投じるなど、今、新規で販売したら数十万ことによれば7桁を超えるのではと訝るほど贅を尽くした作りです。一方残念ながら、インテリアデザインとしては、特にサランネットを外した状態では女性の支持は受け難いルックスだとは思います。40年前の品物なので、経年なりの傷、汚れがあります。サランネットは、片方の下部に大きめの破れがあります。片方のスピーカーターミナルに破損が有りますが、ワニ口クリップ等により接続出来ます。スピーカーターミナルは、難易度はあるものの交換は可能のようです。3年前まで、長くメインスピーカーとして使ってきましたが、聴感上の不具合は感じられませんでした。スペックから想像するようなギリギリした音楽表現ではなく、充分すぎるほどの基礎体力をベースとした音楽表現、音場を提示してくれます。
首都圏1都3県限定で現在預けている定温定湿倉庫から直送できるため5-6千円で発送可能です。 その他の地域への配送の希望がありましたので追記します。 一旦、当方宅に引き上げての発送し直しになります。費用は手数料送料が2重にかかることもあり3万円以上かかるようです。そのため出来るだけ落札された方がご手配できればベターだと思います。